一人ひとりが大切にされる政治をめざして、一歩ずつ…
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    [2010.1.15] -[ブログ]

    昨年末、ある相談者から生活保護を申請したい、と相談があり、ご本人と一緒に申請しました。ところが、年が明けた1月14日「生活保護申請却下」との連絡!!! 

    Aさんは、40歳。一昨年秋、製造業派遣を突然解雇、退寮を余儀なくされ、ハローワークの紹介で守山に来られました。昨年は、3ヶ月の失業保険の支給を受けながら、仕事を探していましたが、仕事は見つからず。その後、職業訓練校に入学、生活支援を受けながら、資格取得。職業訓練修了以降、仕事を探すけれども、依然見つからず。

    昨年12月、貯金も底をつく中で、生活保護を申請するしかない、と小牧に相談をよせられました。

    年末年始をはさんで、1月14日、市が決定した内容は、なんと「却下」

    その決定を告げられたご本人から、私の携帯に連絡がありました。「わたし、もう、だめです・・・。」

    開庁時間を過ぎていましたが、すぐに、市役所へ。翌日、再申請しました。

    ご本人の訴えによると、所持金はこの時点での200円。ストーブもコタツもホットカーペットもない部屋で、毛布をかぶって寒さをしのいでいる。
    家賃を明日払わなければならないが、お金がない。滞納が3ヶ月目にはいる。このままでは、契約更新してもらえない。出て行かなければならない・・・。
    ホームレスが頭をよぎる・・・。
    12月のガス代3900円が払えなかったが、とりあえず2000円払った。ガスが止められれば、風呂に入ることができない。
    電気代も12月は払えていない。電気も止められたら・・・。
    食事は、ほぼ1日1食。朝は、パンをかじり、昼は食べないで、夜だけ食事をとるという生活。


    市の言い分は、「就職活動を満足にしていない」「食べていくためには、日雇いでも何でも探して」

    彼としては、就職を探していないわけではない。人づてで、仕事を探していた。ハローワークにも行き、その日は面接を終えたところだった。だが、市はハローワークの求職証明が少ないので、つまり、「仕事を見つける努力をしていない」と。

    市の言い分に対しては、彼の言い分もあるのだが、仮にそれを納得したとしても、所持金が1000円を切っている市民、先の生活を余儀なくされている市民、食べることにも事欠く生活をせざるを得ない状況におかれている市民が、「何とか助けて」と訴えて生活保護申請しているにもかかわらず、「却下」という市の態度に、憤りを覚えるのは、私だけだろうか。生活保護は、国が国民の最低限の生活を保障した最後のセーフティーネットではないのか。
     かつ、このように困窮した状況に陥ったのは、彼が悪かったのだろうか。彼に落ち度があったのだろうか。普通に働いて、普通に貯金もし、たまには、余暇も楽しんで、普通に生きてきた。特に、反社会的行為をしたわけでもない。   すべての原因は、突然襲った“派遣切り”   無権利のまま、「放り出された」こと   

    責任は、派遣切りした、会社。
    企業に派遣という働かせ方を許した法律。
    法律で労働者を守ろうとしなかった政治。  

     日本は、経済大国といわれる国ではないのか。
     憲法に「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障している国ではないのか。

    最後の最後の生きる支えであるはずの生活保護を、簡単に却下する対応。一体、行政の役割とは何なのか。

    テレビからは、首相が母親から1ヶ月1500万円の小遣いをもらっていたとか。
    政権与党の幹事長が、土地を買う費用として4億円を紙袋に入れて渡したとか。

    一方で、一昨年の年越し派遣村、昨年末の公設派遣村、住むところも食べるものも失った人があふれているこの国。
    そして、その状況に対して、いまだに、解決策が打ち出せない政府。

    そして、生活保護さえ認めない今回のこと・・・。

    国のあり方がまちがってる・・・。
    もっと国民を大事にする国をつくらなければ・・・。貧困を広げさせてはいけない・・・。
    これ以上、人間を大事にしない政治を続けさせるわけにはいかない・・・。

    大企業・大金持ちを優遇する政治から、国民が主人公の政治の実現を、なんとしても。

    憤りいっぱいの今回の出来事でした。