[2010.12.9] -[議会だより]
「県立高校統廃合をやめて」と言う声をうけて、日本共産党が署名活動を取り組みました。たった1ヶ月で、14231筆が集まりました。
かつて、京都の革新府知事、蜷川さんが「15の春を泣かさない」と言ったことは有名です。
教育委員会の説明は、生徒数が減少するから。でも、高教祖の試算では、今後10年生徒数は減らない。
本音は小規模高校をなくして、高校教師の人件費を削減したいのでしょう。
これまで存在した学校をなくすと言うことが、子どもたちにとっても、地域にとっても、どれだけ影響が大きいか、真剣に考えてほしい。
ただでさえ、この湖南地域は、守山女子高がなくなり、守山高校に県立中学校が来たために、競争率が上がっている。
「全県一区で選択肢が広がる」と説明していた県教委。 今、本音が顕在化した形。
近くの高校に入れず、結局辞めてしまった子。 不合格のショックから進学を決めていた高校を続けられず生活がめちゃくちゃになった子。
この子の人生を狂わしたのは、だれ?この子の努力が足りなかったから?そうじゃない・・・。
県立高校の統廃合だなんて。 子どもたちの教育環境を整備するはずの教育委員会が、みずから子どもたちを苦しめている。
今の日本、「競争させて尻をたたいて、やる気にさせる。」 社会全体が、そういう風潮ですが、その手法、教育にはなじまないと私は思います。
適度の競争は、効果がありますが、競争だけが意欲を駆り立てる、と言った手法は教育ではありません。
意欲はその子の内面を励ますことから。いろいろ考え、試行錯誤し、納得しながら人生を歩むことを応援したい。競争するなら、昨日までの弱い自分との競争を・・・。
やる気は、自分が興味を持ったり、やろうと思ったところが出発、それが本物のやる気だし、そこを引き出すのが教育のあるべき姿です。
そこを支えてもらった子の成長振りは目覚しいし、その子の人生は豊かで有意義。それを支えるのがまさしく教育だと思うのです。
子どもの教育にお金をかけないなんて、なんて貧困な発想・・・。かなしい政治。